何年ぶりでしょう、久しぶりに橋梁のお仕事を頂きました。

皆さんが良く見ている橋の一部になる製品です。

車が通ったり、電車が通ったりするので、強度と耐久性など建築物とはまた別格の品質を求められます。

①まずは材料が入ってきました。

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すでにジンクと言う錆止め塗装がされています。

橋梁は板を切り出してから直ぐに塗装がされます。

それくらい錆には神経質にならないといけないのです。

②面取り

製品になって塗装をしますが、角は塗装がのりにくいですよね。

そこで角と言う角を面取りします。

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小物は面取りされて入ってきました。

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この機械で面取りをします。

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やってます。

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こんな感じで角が取れました。

角が取れて丸くなると塗料がのりやすく、錆に強くなります。

③孔明け

建築鉄骨でしたら、孔明け機に数値を打ち込んジョイント孔を明けますが、

橋梁は種板を基準として孔を明けていきます。

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ウェブになる板に孔を明けたところです。

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フランジになる板に孔を明けたところです。

塗装を剥がしていますが、ウェブを溶接するので剥がしています。

④組立

Hになるように組み立てていきます。

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こんなところも面をとっておきます。

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ここも。

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どんどん組み立てます。

⑤溶接

そして溶接です。

全て脚長指示があるので、指示通りに慎重に溶接です。

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⑥矯正

写真撮り忘れです。

溶接にてHになった製品はフランジに歪みが出ます。

それを矯正機にて修正です。

修正方法は熱を加える方法もありますが、橋梁では冷間にて行う方が縮みが無くて向いていると言われています。

⑦仕上げ

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これにて完成です。

板に孔を明けてHに組んで溶接して完成と言う順番ですが、そこに行きつくまでの下処理がとても重要です。

角を取るのも手作業、孔を明けるのも手作業、大変時間のかかる下処理です。

久しぶりに橋梁をやってみて勉強になることがたくさんありました。